トピックス2022

6.13宮島義勇監督のフイルム試写会


動労千葉に眠る膨大なフイルム缶。それは映画界で「天皇と呼ばれた男」撮影監督の宮島義勇が撮影した作品や取材フイルムである。その中のフイルム35mm3缶「怒りの涙をこぶしでぬぐえ」が見つかったのは2年半前のこと。そして今16mmが見つかった。そのフイルムには「南北朝鮮統一」としか書いていない。果たして、これが「怒りの涙をこぶしでぬぐえ」なのか?何が映っているのか!また破損しているのかどうか・・・そんな不安を覚えながら、フイルムの検品と試写を行った。

宮島監督と中野委員長
宮島監督と中野委員長

宮島義勇監督は、「天皇と呼ばれた男」として撮影監督としては第一人者である。「人間の条件」「蟹工船」「襤褸の旗」他名作を残しているが、晩年は動労千葉に足しげく通い、動労千葉の闘争の記録を作ってきた。「俺たちは鉄路に生きる」をはじめ、数多くのドキュメンタリー作品を作っている。

 

日本映画大学新百合丘キャンパス 川崎市
日本映画大学新百合丘キャンパス 川崎市

フイルムの検品は、川崎市にある日本映画大学で行った。今村昌平監督が創設した大学で佐藤忠男氏が学長を務めていた。

この度は、中原俊監督の協力を得て、ホールをお借りし、フイルムの検品を行った。フイルムは「怒りの涙をこぶしでぬぐえ」であり、保存状態も良くひと安心。

千葉市生涯学習センター
千葉市生涯学習センター

試写会は、千葉市生涯学習センターの地下ホールで行った。動労千葉の関委員長はじめ、OBの皆さんも集まって頂き140分にのぼる作品を試写した。当日は「南極物語」の企画制作の蔵原惟二監督が特別参加した。ちなみに「南極物語」の監督は兄の蔵原惟監督。

★追って、フイルム発見から試写までのリポートを順次お届けします

なかなか素敵なホールでした。スクリーン裏で16mmフイルムを必死にとりあえながら上映しました。これからも宮島監督の作品を上映して欲しいとの声が多く、これからも是非、上映していきたいと思っています。とても良い試写会となりました。


7.29フイルム検品 動労千葉

宮島監督の撮影したフイルムや未現像フイルムなど、まだまだ数多くあります。この日は未現像のフイルムをリストアップするために、仕分けと記録で動労千葉におじゃましました。この日は田中顧問もいらして、宮島監督のエピソードなど聞かせて頂きました。フイルム巻き戻しは中村副委員長に、フイルム仕分けは永田OB会会長にお手伝い頂きました。金子さん他にも皆さんにお手伝い頂きましてありがとうございました。

左下のフイルム「1980年光州蜂起」は上映用です。右上は未使用の16mmフイルム。奥の倉庫で「モンゴル」や「ソ連の若者」などのフイルム缶が見つかりました。これからまだまだ調査は続きます・・・。


8.15宮島フイルムアーカイブ企画がスタート

反骨の撮影監督、宮島義勇が晩年足しげく通った「動労千葉」。組合闘争をフイルムに治め、組合員と語り、呑み、寝泊まりした。「動労千葉は裏切らないよな」と言った宮島。過去にどれだけ裏切られてきたのだろう。その言葉が胸に響く。宮島監督の動労千葉への思い、それに応えようとした動労千葉。その心の交流を形にして残したい。それが、このプロジェクトの真意です。フイルムのリスト化からのスタートですが、是非、皆さんのご協力をお願い致します。

《賛同して下さったみなさん》

写真:サリーダより転載
写真:サリーダより転載

映画監督:蔵原惟二

兄は映画監督 藏原惟繕。評論家 藏原惟人は伯従父1958年、日本大学芸術学部映画科を卒業。日活撮影所助監督部入社。映画『不良少女 魔子』で監督デビュー。藏原プロを設立後日本テレビ・

1983年『南極物語』(監督:兄・惟繕)の企画・製作・脚本。他に『白き氷河の果てに』(1978年監督 門田龍太郎)、『ストロベリーロード』(1991年 東宝/監督 藏原惟繕)製作。

写真:日本映画大学より転載
写真:日本映画大学より転載

映画監督:中原俊

鹿児島県出身の映画監督、脚本家。1976年、日活に入社、鈴木清順、大林宣彦、市川崑、根岸吉太郎らの助監督を務め、日活ロマンポルノ『』(82年)で監督デビュー。その後、『櫻の園』(90年)、『』(91年、文化庁優秀映画作品賞)が高く評価されている。


5.14輝け9条!緑区文化の集い(埼玉)


報告です!!

小森陽一さんは幼少の頃、チェコに住んでいてロシア語ペラペラ。ウクライナの都市の地名の由来(ロシアとウクライナの深い歴史)など興味深いお話がいっぱい。また、本当は二葉亭四迷の研究をしたかったなど、ご自分のお話も楽しく。そして松平さんのトランペット演奏のなかで、「見上げてごらん、夜の星を」ではウルっとしました。


さいたま市緑区にある九条の会が集まって、九条の会事務局長の小森陽一さんをお招きして講演会を開きます。

お近くの方は、どうぞご参加下さい。

★会場:プラザイースト(大ホール)   さいたま市緑区中尾1440-8

電話 048-875-9933

★時間:13:45(開場13:30)

★参加協力券:499円

《記念講演》

  小森陽一さん(九条の会事務局長)

《文化行事》

  松平晃さんのトランペット演奏

  (トランペット演奏家)

★主催:「九条の会」緑区連絡会

     事務局 048-873-4161 

◇杉浦がポスター等のビジュアル作成と講師招聘業務を協力しています。当日は会場にもおりますのでお気軽に声をかけてください。

 

《小森陽一さんプロフィール》

1953年、東京生まれ。夏目漱石研究の第一人者。「九条の会」事務局長。北海道大学大学院文学研究科修了。成城大学助教授を経て東京大学大学院総合文化研究科教授。2019年同大学退官後名誉教授。著書に『日本語の近代』(岩波書店) 『漱石を読みなおす』(ちくま新書) 『漱石深読』(翰林書房) 『子規と漱石』(集英社新書)『コモリくん、ニホン語に出会う』(角川文庫)など多数。

 

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《松平晃さんプロフィール》

東京生まれ。川崎市在住。ラッパ片手に全国各地のほか、ニューヨーク、スイス、パリなどを吹き歩いて来た。2002年、45年間の無遅刻・無欠勤のNEC勤めを終え、“専業・社会派トランペッター” となり年間200回を超える“人前演奏”を展開中。



3.11福島県郡山集会

会期:3月11日(金)

会場:けんしん郡山文化センター

時間:11時~15:00 集会後郡山駅までデモ行進!
3.11は福島県郡山で。
原発汚染水の海洋放出に反対する集会に参加しました。
ちなみに平ボスはお休みをさせて頂きました。

橋本光一さん(国鉄福島動力車労働組合委員長)の挨拶で、原発問題はまだ終わっていないと実感。               漁師さんや医師、飯館村からも声をあげた、そして沖縄からも2人参加。ドイツ他海外からも連帯のメッセージが届きました。

 

また、避難民を福島に戻そうという動きがあるが、土地を更地にすると固定資産税が6倍!結局安く手放すと、次は国の予算で高く企業が買い取るという話を聞く。どちらにしても福島県民の為にならない。

橋本光一さん(国鉄福島動力車労働組合委員長)


 

被爆牛を飼う吉沢さんは、つい最近ヒラメを食べたと言います。そしたらニュースで相馬沖合で1440ベクレル(基準値の14倍)の魚が見つかったと聞き
『ふざけんな!こんなことしてたら福島の魚を誰も買わなくなる!!』と福島県庁にカウゴジラと共に馳せ参じ、怒りをぶつけたという。
実感ですね。
来てみないとわからないことばかり。来てよかった!

(注)ベクレルは放射能の単位で、放射線を出す側に着目したものです。 土や食品、水道水等に含まれる放射性物質の量を表すときに使われ、ベクレルで表した数値が大きいほど、そこからたくさんの放射線が出ていることを意味します。新しい基準値は、放射性セシウムについて飲料水は10ベクレル/kg、一般食品は100ベクレル/kg。


会場で、仙台での「棘」上映会を主催して下さった皆さんと再会!嬉しかった〜!!

 

写真左は:「棘」仙台上映会主催者の谷和司さん(改憲・戦争阻止!大行進みやぎ)

 

写真左下は

長谷武志さん(全金本山労働組合執行委員長)

野田紀子さん(エフエムたいはく代表取締役 )

 

写真右下は野田紀子さん(左)と集会の呼びかけ人のおひとり渡辺馨さん福島診療所建設委員会事務局長)



東日本大震災から11年目を迎えます。長いようであり短いようでありますが、その後遺症は今でも続いています。その最たるものが福島原発です。建設時から建設場所への反対がありながら建設を強行、結果、未曾有の大震災により10年が経過し、海洋汚染となって我々の暮らしに二次災害を起そうとしています

3.11福島に集まろう!!

 

政府は来年2023年春より汚染水の海洋放出すると決めました。『漁業関係者などとの理解無くして、いかなる処分をしない』としてきた約束を破るかたちで強行しようとしています。

11年前、関西生コンの皆さんが福島に支援に駆けつけてくれました。全国からの支援の輪は、これからもずっと大きく、そして風化させない運動を!

 

会期:3月11日(金)

会場:けんしん郡山文化センター(中ホール)

時間:11時~15:00 集会後郡山駅までデモ行進!

 

〒963-8878 福島県郡山市堤下町1番2号

      TEL.024-934-2288


《アクセス》

郡山駅より徒歩15分

🚌約5分

※郡山駅前バス乗り場「郡山駅前11番ポール」より 「市民文化センター」下車 

 

水中写真家の大岡英晋さんが反対した福島原発建設!

大岡さんは、パールバックの映画「大津波」への協力、そしてジャック・マイヨールと潜った水中カメラマンのパイオニア。その大岡さんのご自宅に伺った時のこと、福島原発建設前に海中調査を依頼された。海水の出入り口となる場所は、地形的に発電所の建設には適していないと指摘した。その調査結果を無視して建設した★昭和 37 年東京電力㈱では、太平洋岸長者原地内の水質調査及び気象、地質、海況、交通、人口分布等の調査を県に委託した。(https://www.pref.fukushima.lg.jp/)。とあるので、大岡さんの海中調査はこの頃行われたと思われる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・大岡英晋

1920年群馬県生まれ。水中撮影家。1955(昭和30)年頃より全国の海女村を踏査。海に潜る美しい海女たちを撮影した、水中写真のパイオニア

写真はhttps://divingfan.net/より転載